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富士山が世界文化遺産に登録されることとなりました

 プノンペンで開かれていたユネスコの世界遺産委員会は22日、富士山を世界文化遺産に登録することを決めました。イコモス (ユネスコの諮問機関) が除外すべきとしていた 「三保松原」 も含めての登録ですから、地元関係者や登録に向けて尽力したきた方々の喜びようは大変なものでしょう。 我が国の世界遺産は、これで17件目となります。
 世界自然遺産登録をめざしていた富士山でしたが、“ごみ問題” などの対策で2003年に自然遺産を断念。文化遺産登録に切り替え、コンセプト等を見直して再スタートしたことが今回の登録決定に繋がったといえます。登録の名称は「富士山 ― 信仰の対象と芸術の源泉」。 内外の芸術家にインスピレーションを与えている名山は、絵画・彫刻はもちろんのこと、詩歌・文学に多大な影響を及ぼしました。
 ほんの一例にすぎませんが、江戸時代に北斎が描いた「富嶽三十六景」は、彫刻家クローデルによって「波」となり、作曲家ドビュッシーは交響詩「海」を生み出すなど、その文化的伝播力は “芸術の源泉” に相応しい役割を果たしてきたといえます。世界遺産登録を機に日本文化に新たな注目や見直しの機運が高まることを期待したいと思います。 一方で入山者が飛躍的に増加することによる、自然破壊やごみ問題の再燃などが起こってしまっては何にもなりません。政治的な解決が求められるものは、速やかに知恵の方途めざした議論をすべきでしょうし、富士山を守る人々の連帯の輪をさらに拡大する努力を怠ってはなりません。

at 09:36, 大滝まさお, -

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