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中国帰国者福祉援護協会の菅原理事長が逝去されました 謹んで哀悼の意を表したいと思います

 闘病生活を経て元気を取り戻され、先日、中国帰国者の方々と一緒に、菅原幸助理事長の米寿のお祝いをしたばかりでした。お礼のあいさつの中でも、「中国において、子どもの頃から苦労を重ねてきた皆さん(帰国者)が、日本に帰ったいま、一番幸せになる権利をもっている。日本語をもっとうまくなってうんと楽しみなさい。子どもたちを成長させなさい」など、こまごまとした生活指導を行い、一人一人に気遣っていた理事長の姿が思い出されます。
 残留孤児たちの生活保障と人権回復等を目的とした国家賠償訴訟が、全国各地で展開されたおり、中国側における戦後の孤児帰国に関する記録収集と、関係者らへの聞き取り調査を実施するため、菅原氏、弁護士、孤児代表らと訪中調査団を組織し、約10日間にわたって中国東北三省を訪れたことがあります。私は訪中団の秘書長として、菅原団長を補佐。各省政府への訪問と要人会見などに立ち会いました。いずこにあっても、毅然とした言動と要点を的確に提示し質疑する菅原さんに、心から敬服の念を抱いたことを覚えています。その資料・証言などは、裁判における弁論に大いに役立てられました。 そして長い裁判闘争の結果として、法改正が行われ現行の支援制度の形が整ったのです (菅原氏は、なお不十分として再改正の運動をを続けていましたが)。
 残留孤児たちにとっては、とても大事な人を亡くしたことになります。最期まで孤児たちの幸せと自立を祈り、そのために、時間があれば手紙を書き家庭訪問を繰り返していた理事長の思いを、協会幹部の皆さんや活動を支持してこられた企業・団体の方々に、しっかりと受け継いで欲しいと願わずにはおれません。
 4月4日、午前5時55分没。戦後、一貫して中国残留孤児・夫人への支援と、改正法成立等に貢献した努力に対して、横浜弁護士会人権賞(平成15年)、吉川英治文化賞(平成22年)が贈られています。 ご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

at 12:20, 大滝まさお, -

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