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横浜市の 「みなとみらいホール」 で ぜひ見ていただきたいもの――

 音楽に関することが続いたので――という訳でもないのですが、今日もこんな話題を。 先日、戸塚区民オーケストラの創立30周年記念コンサートで、大好きな「みなとみらいホール」に足をはこびました。ホールに行くと、時々私が確認することがあります。
 その一つは、来場した人々に開演を告げる“銅鑼”。 現役を引退し横浜港に係留された帆船日本丸で、実際に使われていた銅鑼の音であることを、知っている方は少ないと思います。 ホール1階の階段わきに1998年5月31日、このホールが開館した際に、式典で初めて鳴らされた銅鑼が置かれています。この銅鑼と日本丸の銅鑼の二重奏が、現在私たちが耳にする“銅鑼の音”なのです。 みなとみらいホールの銅鑼は、衝立状の木枠に架かっていますが、この木枠は、特注により横浜・元町でつくられました。元町はわが国の洋家具発祥の地。ほんの最近まで横浜家具が元町の地で製造・販売されていました。この木枠のデザインと製作も、蠱歟罎慮痢γ歟羚雄氏らの手によるものです。
 もう一つは、2階ホールの奥の壁にかけられている2枚の額絵。 幕末・明治期に流行した横浜浮世絵の図柄を、芝山漆器にアレンジして制作したものです。浮世絵の原画は、一川芳員作の「横浜異人屋敷之図」と「佛蘭西図」。いずれの絵にも、チェロを手にした楽士が描かれており、西洋楽器は浮世絵師の格好のモチーフだったことをうかがわせています。アレンジした芝山の額絵をデザインしたのは、漆工芸作家で横浜在住の 赤堀郁彦氏。製作には横浜芝山漆器研究会があたり、横浜マイスターの 宮崎輝生氏(芝山師)が自ら陣頭指揮されました。芝山の技法は、横浜で独自の発展を遂げ、多くの名品が現在は諸外国の地に大切に保存されています。大きな芝山漆器の作品は、なかなか目にすることができない現在、とても貴重な作品として大事にしていかなければなりません。
 素敵な音楽を聞く機会に、横浜の歴史や伝統文化の一端を知ることも大切なこと。ご存じでなかった方は、休憩時間にでもさがしてみてください。
     銅鑼と木製の架け台(左、裏側から撮影)、一川芳員の浮世絵を芝山にアレンジした額絵(沸蘭西図)

at 13:46, 大滝まさお, -

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