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『横浜市民ギャラリー』 の移転は大変に残念なことです

 関内駅前の赤レンガのビル。「教育文化センター」地下1階〜3階に、市民の美術活動の総本山ともいえる 『横浜市民ギャラリー』 があります。 駅から0分。 階段と吹き抜けのあるロビーと入口正面から見える大壁面が特徴で、各美術団体の発表拠点でした。 開設は昭和39年。市政初の文化施設として、当初は桜木町駅前にありましたが、その時点から、ギャラリー活動のあり方を全国へ発信して注目を集めてきた歴史をもっています。
 移転のきっかけは東日本大地震。教育文化センターの建物自体が耐震強度が低く、費用対効果を検討した結果、補強より機能移転を迫られたためです。24年度末には利用を終了。25年末に完全撤退し、26年以降に解体するスケジュールもすでに決定しています。
 さて、 『市民ギャラリー』 ですが、その機能は野毛の 『いせやま会館』 に移るとのこと。元の職員保養所です。地下1階、地上4階の建物の延床面積は、ほぼ前施設と同様ですが、問題は交通アクセス。桜木町駅から一部坂道を歩いて10分以上かかります。 当局は、そこは 「文化施設の集積地」 と説得に努めていますが、美術団体(利用団体177 =22年度実績)や愛好家たちの反発は、今後避けられないことでしょう。
 横浜市の新年度予算案にも、ギャラリーの移転事業費として基本・実施設計など2千5百万円が計上されました。“そもそも論” はいつものことですが、査定時には 「市民ギャラリーは、今後必要なの」 との議論もあったと聞いて、長い間文化創造都市を標榜、文化観光局まで立ち上げたヨコハマが、 (どこかの党みたいに) 自己矛盾・自語相違を繰り返していいの! と、私も少し憤って反論したくなりました。
 美術・芸術を愛してやまない人々のニーズは拡大する一方です。その前線に位置する横浜美術館など文化施設が目指す方向や、指定管理制度などによってたどるであろう命運は、市当局や市議会だけではなく、「文化力」 を支え発展させる、市民一人一人の感性や努力にゆだねられていることを、忘れたり無関心であっては絶対にならないでしょう。

at 16:20, 大滝まさお, -

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